施設紹介 山口大学医学部附属病院 第2内科・循環器科

山口大学医学部附属病院 第2内科・循環器科

当科の特徴
 山口大学医学部附属病院は、全ベッド数736床、28診療科を擁し、あらゆる分野の疾患を総合的に診療できる山口県内唯一の特定機能病院です。本院には国立大学病院では最初に設置された高度救命救急センターがあり、毎年約1000例の高次救急患者が、大学病院のある宇部市近郊だけでなく県内各地から、救急車やドクターヘリで搬送されてきます。その中で当科は循環器・腎臓・呼吸器・膠原病と幅広い分野を担当しており、それぞれの専門的分野が連携し、複雑な複合疾患を持つ患者さんの‘最後の砦’として県内では位置づけられています。環器内科にはカテーテルチーム、不整脈チーム、心エコー・心不全チームがあり、それぞれの専門性を磨きつつ、日々、臨床・教育・研究に励んでいます。

カテーテルチームの実績と特徴
 我々、カテーテルチームは心血管造影室2室を使って、年間総カテーテル数約900例、PCI 約280例、経皮的大動脈弁バルーン形成術(PTAV)約30例の実績があります。PCIに関しては石灰化病変、分岐部病変や慢性完全閉塞(CTO)などの複雑病変に対しても積極的な治療を行っています。また、最近では、全国で23番目(中四国地区で3番目)にTAVI認定施設を取得し、平成26年4月からTAVIを開始しました。平成27年6月までに32例施行し中四国で初のプロクター制度からの完全独立施設となりました。一方、血管内画像診断にも力を入れており、IVUSやOCT/OFDIを診断、治療に積極的に活用しています。研究面では特にOCT/OFDIの画像処理技術の開発を得意とし、独自に開発した解析ソフトウエアなどを用いて臨床データを解析し、国内外の学会で発表、論文報告を行っています。

若手医師のトレーニング
 若手の先生には、インターベンションの手技だけでなく、画像診断、血行動態評価や心筋生検なども含め、カテーテル検査・治療の基本的事項から身につくようにトレーニングしています。

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